¥11,000
オリジナルタイトル:Tārīkh-i Khalīj-i Fārs: Banādir va Jazāyir-i Īrān
『ペルシア湾の島々と港湾の歴史』は、イランの歴史家 Muḥammad-Ḥusayn Saʿādat Kāzarūnī による貴重な歴史資料です。ペルシア湾沿岸の港湾・島嶼・地域文化を詳細に記録し、20世紀初頭の南イランの社会・経済・歴史を知る上で重要な文献となっています。現存する唯一の写本をもとに校訂された本書は、ペルシア湾研究、イラン史、地域史、海洋史の研究者にとって必携の資料です。
【概要】
『ペルシア湾の島々と港湾の歴史』は、Muḥammad-Ḥusayn Saʿādat Kāzarūnī(1282–1354 A.H./ナジャフ生まれ、シーラーズ没)の著作である。本書は、彼の代表作『ブーシェフル史』(1390 A.H.刊行)に続く第二の著作である。
サアーダトは、テヘランのダール・アルモアッレミーン(教員養成学校)およびエフテターイーエ学校で教鞭を執った後、1317 A.H. にムザッファル朝期の文部大臣の命により、ブーシェフルのサアーダト学校へ校長兼教師として赴任した。さらに1342 A.H. には国民議会(マジュレス)のラーレスターン選出議員を務めた。その後シーラーズへ戻り、シュアーイーヤ学校校長、宗教寄進財産調査局長、さらにファールス州教育行政責任者を歴任した。
本書の執筆からおよそ100年が経過しているが、著者のイラン史・文化に対する深い知識、先進的な視点、そして文化・政治分野における積極的な活動を反映した本書は、今日においてもペルシア湾およびその島嶼部の歴史研究のみならず、イラン南部における文化的・経済的政策立案にとって重要な意義を有している。
本書の現存する唯一の写本は、かつて ʿAlī-Aṣghar Ḥikmat の旧蔵であり、現在はテヘラン大学中央図書館に所蔵されている。
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