¥5,800
オリジナルタイトル:Mabāḥith al-Sulṭānīyah: Kitāb-i sīvvum az majmūʻah-yi Rashīdīyah
イルハン朝期に編まれた、預言論と宗教的権威を体系的に論じる重要な神学著作。
【概要】
本書『Mabahes-e Soltaniyeh』は、イルハン朝の宰相であり、歴史家・医学者・神学者として知られるラシードゥッディーンによる神学的著作群「ラシーディーヤ集成」の第三書にあたる。預言、啓示、宗教的権威と政治的統治の関係を主題とし、14世紀初頭のイラン・イスラーム世界における宗教思想を代表する文献の一つである。
本書は複数の独立した論文から成るのではなく、本文と付編から構成された統一的著作である。冒頭ではイルハン朝君主オルジェイトゥの徳性と統治の正統性が称揚され、本文では霊感と啓示、奇跡、預言者の位階、使徒職、最終預言性といった神学的主題が体系的に論じられる。結語では創世と終末、来世、天国の永遠性が扱われる。
付編には、預言者・カリフ・学者の一覧、系譜図、ならびに補遺論考が収録されており、本書はイルハン朝期における神学と政治思想の交錯を理解するうえで欠かすことのできない一次資料である。
レビューはまだありません。
メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です
名前 *
メール *
レビュー *
I accept the Privacy Policy
次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。
送信
レビュー
レビューはまだありません。