$60
オリジナルタイトル:Risāla-yi Ḥātimiyya
ハーティム・アッ=ターイーの生涯と逸話を主題とする、最初期の独立したペルシア語散文作品。
【概要】
アラブ世界の寛大さの象徴として知られるハーティム・アッ=ターイーの名は、ペルシア語文学において詩歌・物語・諺などに頻出し、彼に関する逸話は歴史書や文学作品の各所に散見される。しかし、『ハーティミーヤ書』は、ハーティムの生涯と物語を主題として独立して著された最初のペルシア語作品である。
本書は、説教師・文人として名高いフサイン・イブン・アリー・ビーハキー(カーシフィー)が、スルターン・フサイン・バイカラの要請により、ヒジュラ暦891年に執筆した。文体は流麗で読みやすく、倫理的模範としてのハーティム像を鮮やかに描き出している。とりわけ、ハーティムの生涯や逸話における女性の役割に光を当てている点は、本書の重要な特色である。
本版は、複数の写本に基づいて厳密に校訂されたものであり、校訂者は詳細な序論と注釈を付し、本文中の物語や詩句の典拠についても丁寧に明らかにしている。
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