Divan-e Ghiyas al-Din Kojaji

• 原題: دیوان غیاث‌الدین کُجُجی
• 翻字: Dīvān-i Ghiyāth al-Dīn Kujujī
• 日本語タイトル:『ギヤース・アッディーン・クジュジー詩集』
• 著者: ギヤース・アッディーン・シェイフ・ムハンマド・クジュジャーニー（8世紀 A.H.）
• 校訂者: マスウード・ラースティープール；エフサーン・プール＝アブリーシャム
• 言語: ペルシア語
• ISBN: 978-600-203-117-4
• 出版年: 2016年
• 頁数: 280頁
• 形式: PDF
• 分類: ペルシア語・ペルシア文学
• 叢書コード（Miras Maktoob）: 294

【概要】

ギヤース・アッディーン・シェイフ・ムハンマド・クジュジャーニー（通称「ホージャ・シェイフ」）は、ジャライール朝のスルターン・ウワイスおよびその子スルターン・フサインの治世（ヒジュラ暦757–784年）に活躍した、タブリーズのシェイフ・アル＝イスラームである。名門の出自を背景に、チューパーニー朝およびジャライール朝の時代に大きな政治的・社会的影響力を有していたが、その生涯についての記録は限られている。

ドウラトシャー・サマルカンディーによれば、雅号「クジュジ」を用いた彼の詩集は、イラクおよびアゼルバイジャンで広く知られていた。しかし、タギー・アッディーン・カーシャーニーの記すところによれば、その後一世紀を待たずして忘却されたという。現在伝存する唯一の写本はヒジュラ暦788年（詩人存命中）に書写されたもので、ラシード・エフェンディー図書館に所蔵されている。この写本には、多様なペルシア語詩に加え、アゼリー語（ファフラヴィー）による十四首の二行詩が含まれている。
本版はこの唯一の写本に基づいて校訂され、あわせてクジュジャーニーの生涯と歴史的背景に関する詳細な考察が加えられている。