$115
オリジナルタイトル:Tawḍīḥāt-i Rashīdī: Kitāb-i avval az majmūʻah-yi Rashīdīyah
イルハン朝期の学者ラシードゥッディーンによる、クルアーン解釈と神学諸問題を扱った二巻本の宗教論集。
【概要】
『Tozihat-e Rashidi』は、イルハン朝の重臣であり、歴史家・医学者・神学者として知られるラシードゥッディーン・ファドル・アッラー・ハマダーニーによる、神学的・宗教的論考を集成した重要な著作である。本書は、彼の宗教思想を伝える一連の著作群の第一書にあたり、「ラシーディーヤ集成」および『バヤーン・アル=ハカーイーク』(ヒジュラ暦707–711年頃編纂)に含まれる諸論考と密接に関連している。
本書は序文と十九篇の論考から構成され、クルアーンの主要句や章句(「彼らは言った、あなたに栄光あれ」「霊について問う」「われはあなたの主ではないか」「不信仰者章」「潤沢章」など)の解釈をはじめ、夜の昇天(ミウラージュ)、霊に関する伝承、預言者の非識字性の徳、理性が知識に優越することといった神学的主題を広く扱っている。
これらの論考は、8世紀ヒジュラ暦前半におけるイラン・イスラーム世界の神学的思考と、著者が理性と啓示の調和を志向していた知的姿勢を理解する上で、極めて重要な一次資料である。
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