¥5,800
オリジナルタイトル:al-Muqniʿ fī al-Ḥisāb al-Hindī
中世イスラーム世界におけるインド算術を体系的かつ簡潔に解説した数学小論。
【概要】
本書『インド算術要説』は、5世紀ヒジュラ暦の数学者アリー・イブン・アフマド・アン=ナサウィーによって著された算術書である。著者は本書を当初ペルシア語で執筆し、その後アラビア語に翻訳したが、現在ペルシア語原文は失われており、アラビア語版のみがライデン大学図書館に伝わる唯一の写本として現存している。
内容はインド算術を主題とし、加法・減法・乗法・除法に加え、平方根および立方根の計算方法を解説している。これらの操作は、整数、分数、混合数、60進法分数の4つの区分に分けて論じられている。本文は簡潔で理解しやすく、自習用教材としての性格が強く、各項目には具体的な例が添えられている。
本書は、イスラーム世界におけるインド数学の受容と教育的実践を理解する上で重要な資料であり、中世ペルシア数学史・科学史研究において高い価値を有する。
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