$60
オリジナルタイトル:Uṣūl al-Ḥukm fī Niẓām al-ʿĀlam
オスマン朝期に著された、イスラーム統治思想と政治体制の盛衰要因を理論的に分析した重要な政治思想書。
【概要】
本書は、オスマン朝後期におけるイスラーム統治思想を代表する政治理論書の一つであり、国家運営の原理と、政治体制の繁栄および衰退の要因を体系的に論じている。著者ハサン・カーフィー・アル=アクヒサーリーは、ボスニア地方を代表するマートゥリーディー学派の神学者であり、神学・法学・論理学・言語学・アラビア文学の分野で多数の著作を残した。
本書は、近世バルカン地域で成立した数少ない本格的政治思想書の一つとして高く評価され、ボスニア語、セルビア語、クロアチア語、ハンガリー語、トルコ語、アラビア語、ドイツ語など、複数言語で研究対象となってきた。イスラーム政治思想史およびオスマン知的史研究にとって不可欠な文献である。
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