¥5,800
オリジナルタイトル:Miʿyār al-Ashʿār: dar ʿilm-i ʿarūż va qāfiyah ba inżimām-i Mīzān al-Afkār fī sharḥ-i Miʿyār al-Ashʿār
本書は、ナスィールッディーン・トゥースィーによる韻律学・押韻論の基本文献と、その詳細な注解書を併録した重要な文献である。
【概要】
『ミヤール・アル=アシュアール』は、ナスィールッディーン・トゥースィーによる、ペルシア語およびアラビア語詩の韻律(ʿarūż)と押韻(qāfiyah)を体系的に論じた古典的理論書である。簡潔で洗練された文体と、厳密に構成された論述によって、ペルシア文学理論史における重要な位置を占めている。
本書には、ヒジュラ暦13世紀のインドの学者ムハンマド・サアドゥッラー・ムフティー・ムラーダーバーディーによる詳細な注解書『ミーザーン・アル=アフカール』が併録されている。この注解は原文を忠実に保持しつつ、専門的な難点や理論上の曖昧さを丁寧に解説するものである。
校訂にあたっては、ヒジュラ暦702年の写本(イスタンブル、アフメト3世文庫所蔵)を底本とし、著者に直接読誦された写本との校合が行われている。本書は、古典ペルシア詩の韻律研究における決定版資料といえる。
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