モウラーナーさんの知恵 (3):心の信号
「朱に交われば赤くなる」
という諺がありますが、これは自分の周りの人々や環境によって影響を受けるってことを表していますね。
つまり私たちは、周りの人々との関係性によって、「自分自身」が形成されるといえます。
これに関連して、モウラーナーさんの詩句をひとつ、以下に引用してみます。
میرود از سینهها در سینهها
از ره پنهان صلاح و کینهها
Miravad az sīnehā dar sīnehā
az rah-e penhān salāh-o kīnehā
善意も悪意も、秘められた道を通じて
心から心へと渡りゆく
人間同士だけでなく動物も、感情や気持ちをお互いにキャッチし合います。
それは目に見えないけれど、電波やwi-fiのように、お互いの信号を受け取るのです。
これについて科学の分野では、他の個体の行動を見るだけで、自身が同じ行動をとるかのように反応する神経細胞「ミラーニューロン」の研究も成されています。
さて、Kimiちゃんはこの詩から、こんな解釈をしてみました:
1. 良い影響を与え合える人々との関係を築くことが大切。
2. 周りの人々に良い影響を与えるような言動を心がけることで、自分を含めた周囲に良いサイクルを生み出すことができる。
皆さんはこの詩を、どんな意味に捉えますか?
(この記事は、旧Kimiyaのサイトにて2023.3.18に書かれたものです)