$114
オリジナルタイトル:Ṭabāʾiʿ al-Ḥayawān (2 jeld)
12世紀の医師アル=マルワズィーによる、動物学・医学を統合した百科全書的著作。
【概要】
『動物の諸性質』は、12世紀の医師シャラフ・アッ=ザマーン・アル=マルワズィーによる、医学・獣医学を中心とした百科全書的著作である。著者自身の臨床経験と観察を基盤としつつ、当時の病理学・解剖学・薬物学の最新知見を体系的にまとめている。
本書は、ヒポクラテスやガレノスといったギリシア医学の伝統に加え、イブン・ラッバーンやイブン・スィーナーらイスラーム医学の成果を広く参照している。また、今日では失われた可能性のある資料への言及も含まれる点で学術的価値が高い。
全五部から成る構成の中には、古典的地理書を踏まえた地理・民族情報も多く含まれ、『フドゥード・アル=アーラム』『ザイン・アル=アフバール』、ビールーニーの諸著作を補完する内容を提供している。動物に関する記述では、ジャーヒズやアリストテレスの説を引用しつつ、著者自身の観察が加えられている。さらに、セルジューク朝宮廷での見聞や旅行記録を通じて、歴史・社会・人類学的情報も豊富に含まれ、中世イスラーム世界の科学文化を多面的に照らし出す重要文献である。
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