$60
オリジナルタイトル:Khulāṣat al-Ashʿār wa Zubdat al-Afkār (Qismat-i Yazd va Kirmān va nawāḥī-yi ān)
サファヴィー朝期の詩人伝集『詩の精華と思索の粋』のうち、ヤズドおよびケルマーン地方とその周辺地域の詩人を扱う巻。
【概要】
ミール・タギー・アッディーン・ムハンマド・イブン・シャラフ・アッディーン・アリー・フサイニー・カーシャーニー(通称「ミール・タズキラ」、雅号「ズィクリー」)は、サファヴィー朝期を代表する詩人・文筆家である。彼は約40年(976–1016 A.H.)を費やして『詩の精華と思索の粋』を編纂し、ペルシア文学史上最大級の詩人伝(タズキラ)を完成させた。
本書全体は、4章からなる序論、4つの主要部、結語および付録から成り、全六巻で約870名の詩人を、先人から著者の同時代人に至るまで収録している。結語部分だけでも、ヒジュラ暦10世紀の詩人410名以上が、イラン各地の都市・地域ごとに12の区分で整理されている。
本巻はその第八部(結語)にあたり、40名の詩人の生涯と作品を2章構成で収める。第1章はヤズド地方(バーフク、アブリクーフ、アルダスターン、ザヴァーラを含む)の詩人を扱い、第2章ではケルマーン、バム、スィースターン、カーブル、バダフシャーン、デカン、カシュミール、さらにインド亜大陸各地の詩人を取り上げている。イランと南アジアを横断するペルシア文学圏の広がりを理解するうえで、極めて重要な資料である。
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