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オリジナルタイトル:Ashraf al-Tavārīkh (jeld-e awwal)
本書は、カージャール朝初期におけるホラーサーン統治の実態を記録した重要な歴史史料である。
【概要】
本書は、ヒジュラ・太陽暦1218年から1231年にかけてのムハンマド・ワリー・ミールザーによるホラーサーン統治期の出来事を詳述した歴史書である。著者は同王子の家庭教師および側近として政務に関与しており、宮廷内部の視点から行政・軍事・政治状況を記録している。 カージャール朝による東部イラン支配の確立過程、反抗的な部族勢力やトルクメン諸集団との衝突、さらにアフシャール朝最後の生存者ナーデル・ミールザーの動向に関する記述は、当時の地域史・王朝史研究において極めて重要である。
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