モハンマド＝アリー・アミール＝モエッズィー氏、レジオンドヌール勲章を受章

2023年3月9日、モハンマド＝アリー・アミール＝モエッズィー氏 (Mohammad Ali Amir-Moezzi)に、レジオンドヌール勲章が授与されました。

アミール＝モエッズィー氏は、フランスにある高等研究実習院（EPHE）の宗教学部門、イスラーム・シーア派の神学と解釈学の教授です。

彼は、フランス人哲学＝現象学者、またイスラーム学者であったアンリ・コルバンの弟子で、コルバンの方法論に基づく初期シーア派の歴史について研究しています。

2019年、コーランの研究について、様々な研究者と共に新たなプロジェクトを開始し、2021年に『歴史学者のコーラン（Le Coran des historiens）』を出版しました。
アミール＝モエッズィー氏は、本プロジェクトに編集長として携わっています。
本著は近々、英語版の出版予定もあります。

『歴史学者のコーラン』は、コーラン研究においてこれまでに取沙汰されていなかったアプローチがされていて、今後アカデミックな分野で、コーラン研究の新たな道を作るであろうとみなされています。

アミール＝モエッズィー氏はこの大業により、上記の勲章を授けられました。

井筒俊彦とアンリ・コルバンのドキュメンタリー映画を撮ったマスウード・ターヘリー監督は、現在、アミール＝モエッズィー氏のドキュメンタリーを製作中です。

井筒俊彦のドキュメンタリー映画『東洋人（シャルギー）』のDVDは、Kimiyaで取り扱っておりましたが、現在在庫切れです。オンラインのダウンロードサービスをご利用になりたい方は、こちらをご覧ください。

（この記事は、旧Kimiyaのサイトにて2023.3.15に書かれたものです）