ペルシア語のことわざ・慣用句(2)
初めのレンガを歪めて積めば、歪んだ壁はスバル星まで届く。
「.خشت اول چون نهد معمار کج، تا ثریا می رود دبوار کج」
(Khesht-e avval chon nehad me’mār kaj, tā soraiyā miravad divār kaj.)
よく「何事も最初が肝心」と言いますね。
何かを始める時、作り上げる時、正確な計算と緻密な計画を行った上で、ひとつひとつ積み上げていくと、良い結果が生まれます。
特に、家や壁を造る時はその作業が必須です。
だって、そこに住む人や側を通る人の命にも関わることですから・・・。
「一年の計は元旦にあり」
と日本の先人は言いましたが、ペルシア語ではこんな言葉があります。
「.خشت اول چون نهد معمار کج، تا ثریا می رود دبوار کج」
(Khesht-e avval chon nehad me’mār kaj, tā soraiyā miravad divār kaj.)
=初めのレンガを歪めて積めば、歪んだ壁はスバル星まで届く。
(訳:山田 稔『ペルシア語 口語辞典』より)
「スバル星まで」という誇張した表現が、この句の面白いところ。
しかしホント、最初のレンガの位置が間違ってしまうと、作業の途中でそれに気づいても、修復するには数倍もの時間・労力・お金がかかるんです。。。(経験者は語る)
重要な物事は、慎重に。そして計画的にやりましょうねえ。
今日も良い一日を!
(この記事は、旧Kimiyaのサイトにて2022.8.4に書かれたものです)